【キッチンとお風呂のガス代の節約方法】世帯人数別・地域別にガス代の平均相場も解説

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【キッチンとお風呂のガス代の節約方法】世帯人数別・地域別にガス代の平均相場も解説

生活をしていくうえで水道代、電気代と共に公共料金として支払うガス代。

  • ガス代が高い気がして…少しでも節約したい
  • 他の人はどれくらいガス代を支払っているの?
  • LPガス※1と都市ガスってどっちがいいの?

ガス代の請求を見るたびに、このような疑問点が湧くのではないでしょうか?

そこで今回ハピマガでは、地域・世帯別にガス代の平均相場とガスの違いなどを解説していくとともに、少し意識するだけでカンタンにできるガス代節約術を5つ紹介していきます。

※1:LPガスは別名プロパンガスとも呼ばれます。本メディアではLPガスと表記を統一いたします。

そもそも都市ガスとLPガスの違いは?

ガスは都市ガスとLPガスの2種類があります。
さまざまな違いがありますが、主な違いは「原料」「原料の特性」「重さ」「供給方法」「料金形態」です。

都市ガスは、メタンを主成分とする液化天然ガス(LNG)を使用します。一方、LPガスは、プロパンやブタンを主成分とする液化石油ガス(LPG)を使用します。 都市ガスは、地下に敷設されたガス導管を通じて契約者宅にガスが自動的に送られます。一方、LPガスは、液体にしたガスをボンベに充てんしたものが、契約者宅まで運ばれて供給されます。

都市ガスの供給エリアは人口がある程度密集した都市部に限られています。一方、LPガスはどこでも使用できます。 都市ガスは料金が安いですが、災害に弱く、利用できるエリアが限られています。一方、LPガスは都市ガスよりもガス代は高くなりやすいですが、火力も高いのが特徴です。

ガス代の世帯人数別と季節別平均額 〜夏と冬の違い〜

暖房器具を使用し、熱いお風呂に浸かる冬はガス代が高く感じますよね。その直感は当たっていて、実は冬場のガス代は夏場のガス代の約2倍高いという数字がでています。

世帯人数別に季節ごとのガス代平均は以下になります。これより高い場合は使い過ぎているかもしれません。

世帯人数や季節で変わる平均額

ガス代の平均額は、世帯人数と季節によって異なります。

一人暮らしから二人暮らし、三人暮らしや四人暮らしのファミリー世代でも、冬場のガス代が夏場のガス代の約1.5倍~約2倍になっています。

当然といえば当然なのですが、温熱効果を発生させる必要性は冬場の方があるから、というのが理由になります。

三人暮らしの場合、都市ガスを使用すると、夏季の平均ガス代は5,698円、冬季の平均ガス代は8,970円です。プロパンガスを使用すると、夏季は8,821円、冬季は14,976円です。世帯人数が多くなると、ガス代の支払額も大きくなる傾向があります。4人家族の場合、春の平均ガス代は6,114円、夏は3,988円、秋は3,617円、冬は5,809円ぐらいでしょう。

地域別で比較した場合も、冬場のガス代が夏場のガス代の約1.5倍~約2倍になるでしょう。

寒い冬は暖房や給湯などを使う分、ガスの使用量が増えるので必然的にガス代は高くなってしまうのは当然でしょう。しかし、冬に寒いはずの北海道や東北地方より関東地方の方が高くなっています。

これは都市部とのライフスタイルの差などが原因にあります。あくまで平均額なので関東地方の方が必ずしも高いわけではないということはご留意ください。

ここまで、平均額のみで比較してきましたが、LPガス、都市ガスによって金額や特徴が異なることも認識しておかなければなりません。

ガス代はなぜ高い?考えられる4つの原因

ガス代が高くなってしまう原因はなかなか特定することは難しいかもしれません。
というのも、とても多くのポイントでガスを浪費している可能性があるからです。

水温の低下

冬場はガス代が高いことが多いです。原因として考えられるのは気温の低下による場合があります。

例えばお湯を沸かすとき、沸騰するまでの時間はやかんに入れた水温によって変化します。水の温度が低ければ低いほど設定した温度になるまで時間がかかってしまい、結果的にガス使用量が多くなります。

寒い冬場は気温が低いため、水道水の温度も低くなりガス代が高くなる原因に繋がります。

ライフスタイルの変化

同居、結婚、出産など新しく世帯人数が増える場合や、引っ越しによる居住環境の変化によりガス代が高くなることもあります。

世帯人数が増えた場合は、入浴時間がバラバラになるなどお風呂に関する変化も考えられます。

特に冬場は冷え切った体を温めるため長時間湯船に浸かる、追い炊きをするなどの頻度が増えてしまい急にガス代が高くなってしまします。

機器の不具合

何らかの原因で機器そのものに異常が発生し、燃焼効率が落ちているかもしれません。
給湯器、ガスコンロ共に定期的な点検が不可欠です。場合によっては修理や交換が必要になります。

ガス料金の値上げ

機器の買い替えや不具合も無いのに高い場合はガス料金の単価が値上がりした可能性があります。

ガスの原料のうち輸入分に関しては輸入価格が変動するため、毎月値上げ、値下げされている場合があります。自宅に届く検針票を毎月確認しましょう。

上記でも伝えた通り都市ガスはガスの自由化、LPガスはガス会社の自由料金制ですので、ガス会社を比較し自分に合った契約をすることが重要になります。

しかし、いきなりガス会社を変えるのは無理!でもガス代の節約をしたい!といった方に簡単にできる節約術をお伝えします。

キッチン内のガス代 節約方法5選

野菜の下茹ではレンジを活用

野菜の下茹では電子レンジを使用する方が安くなり、下ごしらえの時短にも繋がります。

例えば、以下の野菜の下茹でをガスコンロから電子レンジに変えた場合、年間約3,000円ガス代を節約できます。

出典:資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」より

節水コマを活用

節水コマとは備え付けの蛇口に取り付けるだけで節水できるアイテムです。節水コマによって流れる水の量を通常より少なくできる仕組みです。

製品によって節水力に差があるので自宅の蛇口に合ったものを見比べてみましょう。水道代を節約することはガス代の節約に直結します。

1つのアイテムでガス代と水道代が節約できて一石二鳥になります。

真空保温調理器を活用

真空保温調理器とは、はじめだけ火にかけて余熱で食材に火を通す事ができる「保温調理」が可能な調理器具の事です。

余熱調理がメインですので鍋に火をかける時間を減らし、ガス代の節約だけではなく料理の時短を叶える便利アイテムです。

中火の炎で年間430円の節約

ガスの炎が鍋底からはみ出た部分から空気に熱が伝わり、無駄にガスを使ってしまいます。

強火から中火にすることで年間でガス2.38m³の省エネに繋がり、年間約430円のガス代を節約できるので鍋底から炎がはみ出さないよう火力を調整することが重要です。

ガスコンロ部分を掃除する

ガスコンロに詰まりや汚れがあると熱効率が悪くなり、無駄なガス消費の原因になってしまいます。

油汚れや汁などでギトギトになったコンロ周りの掃除法方法は、重曹を溶いた水につけることで取り除きます。汚れたらすぐに掃除するなど、定期的にきれいにするように心がけましょう。

お風呂内のガス代 節約方法5選

追い焚き回数を減らす

お風呂のお湯が沸いてからのんびりしているとあっという間に時間が過ぎてしまいますが、知らない間に自動追い炊き機能でガス代がかさんでいるかもしれません。

追い炊き回数を減らすためにはふたや保温シートを活用したり、 お湯が冷めないように立て続けに入ったりする様にしましょう。

お風呂の設定温度を下げる

普段よりお風呂の設定温度を低くすることもガス代節約に繋がります。
一般的な適温とされるお風呂の温度は42度ですが、38度~40度程度に下げるだけで給湯器の負担が減り、ガスの消費量が削減できます。

使用人数が多ければお風呂、一人暮らしならシャワーがお得

浴槽のお湯1杯分(200リットル)とシャワーを16分間出しっぱなしにするのは、ほぼ同じ量になります。

一人暮らしや短時間で体を洗う程度ならシャワーを16分以内に済ませると節約になります。

また、三人暮らしや四人暮らしなど大人数がお風呂に入る場合は、シャワーの時間を減らしお湯を張った方が節約になるということです。
出典:資源エネルギー庁

節水シャワーヘッドを活用する

備え付けのシャワーヘッドを節水シャワーヘッドに変更してみましょう。

シャワーヘッドの散水板の穴の数を減らしており、止水ボタン付きでワンタッチで節水できるものまで多くの種類があります。製品によって節水力に差はありますが、水道代が抑えられるのでガス代節約に繋がります。

お風呂に張るお湯の量を減らす

日頃お風呂に浸かるとき、溢れるくらい浴槽にお湯を張っていませんか?

ギリギリまでお湯を張っている方は8分目くらいまでにしてみましょう。少なく感じるかもしれませんが、体を温めるには十分です。

どうしてもお湯の量が気になる場合は、水を入れた2リットルのペットボトルを数本浴槽に入れることでお湯のかさ増しをすることができます。

おわりに

いかがでしたか?
今回は都市ガス・LPガスの違いについてや地域別・世帯別のガス代の平均相場、節約術について解説しました。

上記の節約方法のように小さな意識で、ガスの使用量そのものを減らせるので試してみる価値はあります。今日からコツコツ習慣づけて節約に繋げましょう。

ガス代の節約を考えている場合は、日頃のガス代の節約に加え、都市ガス、LPガス共にガス事業者の切り替えを検討してみることもおすすめです。

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※『東京都・神奈川県・埼玉県・栃木県・千葉県・茨城県(日立市除く)・群馬県(邑楽郡に限る)』が対象となります

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