お風呂リフォームの基本知識は?費用や期間、利用できる補助金について解説
知っ得豆知識
お風呂のリフォームを考える上で、
- 工事に掛かる費用は?
- 工事って大体どのくらい時間が掛かるの?
- リフォームは高いけど、何とか負担を抑える方法を知りたい!
と考えている方はいないでしょうか。
費用や工事に掛かる期間について細かく知っている方は少ないと思います。
この記事では、そのようなリフォームするときに必ず気になる、費用や期間、役に立つ補助金の一部などを紹介していきます。
お風呂リフォームを成功させるための基本情報
お風呂リフォームとは?基本を解説
そもそも浴槽の設計には、2種類の組み立て方があります。
一般的なお風呂をイメージしてみると、「浴槽が室内の半分程度を占めていて、その隣に洗面エリアやシャワーがある」という光景が思い浮かぶことでしょう。
しかし、形状が一緒でも、大きく分けて、以下の2種類の設計方法があることは実はあまり知られていません。
- 浴槽スペースを確保して、お風呂全体を直に組み立てる「在来工法」
- 工場などで予め組み立ててから搬入する「ユニットバス」
現代では、時代の流れと共にユニットバスの方が多くなってきていますが、在来工法にも優れた魅力やメリットが存在します。
正しくこれらの設計法を知って、ご自身の要望に合わせた設計方法を目指しましょう。
浴槽スペースを確保して、お風呂全体を直に組み立てる「在来工法」
在来工法とは、日本で古くから用いられてきた伝統的な木造建築の工法のことを言います。
この工法は、コンクリートの基礎に柱を立て、その上に梁を組み合わせることで、建物全体を支える構造が特徴です。
メリットとしては、「自由度が高い」ことが挙げられます。
在来工法は柱と梁を主に使って組み立てていくため、理想を再現することに繋がります。
通常の部屋に防水加工を行い、そこにお風呂場を作っているため、ある程度時間が経過するとひび割れや水漏れが発生しやすくなるというデメリットがあることも覚えておいてください。
工場などで予め組み立ててから搬入する「ユニットバス」
ユニットバスは、浴槽、床、壁、天井が一体となっている浴槽のことを言います。
一般的には予め工場で製造され、リフォームを行う現場で組み立てる形で設置されます。
メリットとしては、その「防水性」と「工期の短さ」が挙げられます。
部屋全体が一体となっていて、水漏れの心配が少なく、施工現場で組み立てるだけなので、工事に掛かる期間が短いのが特徴です。
デザインなどのバリエーションも豊富で、要望に限りなく沿った完成が期待できるのも特徴になります。
ですが、ユニットバスは予め決められたデザインやサイズで決める必要があるため、在来工法よりも自由度が低いことがデメリットとして挙げられます。
もし限りなく自由に、自分の好きなように浴室をリフォームしたいという方は、在来工法がおすすめです。
費用の目安と具体的な内訳
リフォームを検討する上で、目安となる費用は気になりますよね。
費用の目安としては、一部分などの小規模の工事であれば最低3万円程度、浴室全体を変更するとなると、150万円程度掛かります。
手すりの設置やドアの交換などは数万円で出来ることもありますが、内装や浴槽を変える場合には数十万円、お風呂全体を交換する場合は100万円を超えることもあります。
もちろん業者によって費用は異なるため、複数の業者に見積もりをもらうことがおすすめです。
ご自身の予算と、希望する施行内容を以下の表から照らし合わせてみてください。
画像出典:部分リフォームでコストを抑えて機能性アップ!工事別に費用相場をご紹介!
お風呂リフォームの目安期間は?
お風呂のリフォームは施行内容によって異なります。
施行内容 | 期間 |
---|---|
ユニットバスからユニットバス | 2日から6日程度 |
在来工法からユニットバス | 4日から8日程度 |
手すりやドアの設置交換 | 数時間から1日程度 |
給湯器の実の交換 | 数時間から1日程度 |
浴槽のみの交換 | 1日程度 |
ユニットバスからユニットバス
元々ユニットバスだった浴室を、新たなユニットバスへ変更するリフォームは短くて2日程度、長くても6日程度が目安となります。
ユニットバスは、その特性上、工場で予め作られたパーツを現場で組み合わせて搬入するだけのため、比較的早く終わるのが特徴になります。
ユニットバス全体ではなく、浴槽のみを交換希望の場合は、一日で終わる場合もあります。
在来工法からユニットバス
元々タイル状の在来工法で作られた浴室を、新たにユニットバスへリフォームする場合には、様々な問題が生じる可能性があり、比較的工事期間は長くなる傾向にあります。
在来工法を用いた浴室は、それぞれの浴室によって造りが異なっている場合があり、場合によっては床や壁を壊す必要も出てきます。
様々な問題が生じてしまった場合には、8日よりも長くなる可能性もあります。
一部の工事
手すりの設置やドアの交換といった浴室の一部の交換は、1日以内に終わることがほとんどです。
しかし一部だけの工事は、浴室全体のリフォームよりも割高になってしまう場合もあります。
しっかりと予算と希望をある程度固めた上で、専門の業者に見積もりを出してもらい、業者への相談と予算を考慮して決めることが重要になります。
補助金を活用して風呂リフォーム費用を抑える方法
国や自治体が主導で実施している「補助金制度」を活用することで、費用の負担を軽くしてリフォームを行うことができます。
ぜひご自身の理想に近づくためのリフォームに適した補助金を利用して、経済的な負担を軽くしましょう。、
風呂リフォームに使える補助金制度の解説
お風呂のリフォームに利用できる補助金制度を2つご紹介します。
子育てエコホーム支援事業
1つ目は、「子育てエコホーム支援事業」です。
「子育て」とついているため、子育て世代向けの補助金制度であると誤解されがちなのですが、リフォームに関してはどの家庭でも利用可能になります。
この給付対象の工事は、高断熱浴槽(断熱加工された保温性が高い浴槽)の設置で3万円、浴室乾燥機の設置で2万3千円と、複数の項目が補助金の支給対象となります。
子育てエコホーム支援事業の補助限度額は、子育て・若者夫婦世帯の場合一戸30万円、その他の世帯は一戸20万円となります。
※子育て・若者夫婦世帯とは ・子育て世帯(補助金申請時において、2005年4月2日以降に生まれた子供がいる世帯) ・若者夫婦世帯(補助金申請時において、夫婦であり、かつ夫婦のいずれかが1983年4月2日以降生まれである世帯) |
長期優良住宅化リフォーム推進事業
2つ目は、「長期優良住宅化リフォーム推進事業」です。
この支援事業は、既存の住宅の長寿命化や省エネ化へ改善することを目的としたリフォーム支援事業です。
補助金の支給限度額は、施行するリフォームの費用や条件によって前後しますが、一戸あたり最大80万円から210万円とされています。
どちらの事業も、国が主導となリフォームした内容によって補助金を支給してくれる支援事業になります。
リフォームを検討する際は、国や自治体が設けている補助金制度の活用も検討してみてはいかがでしょうか。
補助金申請の注意点
補助金申請の注意点は3点あります。
- 補助金によって期限が存在する
- 期限の前に終わる場合がある
- 施行内容によって補助金額が変わる
補助金によって期限が存在する
各補助金によって、補助金が支給される期間が設けられています。
それぞれの期間内に指定されている手順を踏まなければ、せっかく要項も満たした施工を行っても、補助金が支給されないということになってしまいます。
今回紹介した子育てエコホーム支援事業は2024年12月31日まで、長期優良住宅化リフォーム推進事業は2024年12月23日までとされています。
期限の前に終わる場合がある
補助金制度によっては、予め定められていた期限より早く終わってしまう場合があります。
子育てエコホーム支援事業であれば、総額2,500憶円に達した時点で終了の見込みであり、2024年12月31日の前であったとしても、終了してしまいます。
もし、補助金の申請を検討するのであれば、できるだけ早く業者に問い合わせて確認するようにしてください。
施行内容によって補助金額が変わる
また、同じ補助金を適用する場合でも、工事(リフォーム)の内容によっては補助金の額が変わる場合があります。
子育てエコホーム支援事業であれば、以下の項目が挙げられます。
- 高断熱浴槽/3万円
- 高効率給湯器/3万円
- 浴槽乾燥機/2万3千円
- 手すりの設置/5千円
- 段差の解消/7千円
これらを行うか否かによって、給付される金額は変わってきます。
ただ、補助金を支給してもらおうという目的で施行内容を増やしてしまうと、思わぬ金額になってしまうことがあります。
予算と理想とする完成図を考慮して、業者の方などとよく相談してから決定するようにしましょう。
お風呂のリフォーム事例3選
実際のお風呂のリフォーム事例を3つ紹介していきます。
ぜひご自身でリフォームを行う時の参考にしてみてください。
事例1
引用サイト:RESUM「~寒い冬も暖かく過ごせるユニットバスへ~」より
事例2
引用サイト:RESUM「毎日が充実!こだわりの趣味空間」より
事例3
引用サイト:RESUM「アクセントクロスでお部屋を好みのテイストに着せ替える♪」より
おわりに
お風呂のリフォームを検討する上で、覚えておきたい基本的な知識や、工事に掛かる費用と目安となる期間、経済的な負担を軽くするための国や自治体が設けている補助金制度の一部を紹介しました。
リフォームと言ってもその内容は多岐にわたり、その内容によって費用や期間も変わってきます。
ご自身の理想の実現のために、まずは一度ご相談してみてはいかがでしょうか。
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