感染の温床にも?洗面台の「衛生問題」と清潔に保つ心得とは

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感染の温床にも?洗面台の「衛生問題」と清潔に保つ心得とは

お化粧や歯磨き、手洗いうがいなど…毎日使う洗面所。

白を基調としたデザインが多いので目立ちにくいのですが、実は様々な細菌やカビが繁殖しやすい環境でもあります。放っておくと、人体に害を及ぼす病気に感染してしまう危険性も…

そこで本記事では、洗面台をキレイに保つことについて徹底的に解説していきます。汚れの種類や、ポイント別の効果的な掃除方法なども一緒に見ていきましょう。

洗面台をキレイに保つことは健康に繋がる

タオル

結論から言うと、洗面台をキレイに保つことはとても重要です。暖かい室内の水回りは、細菌やカビなどにとっては楽園のような環境です。

このような状況下において、「洗面台を清潔にすること」を怠ってしまうと何が起こるのか…想像に難くありませんよね。

洗面台が感染症の発生源になる可能性

何気なく普段使用している洗面台ですが、清潔に保たないと、感染症の発生源になってしまう可能性があります。

腹痛の原因となる大腸菌やブドウ球菌、流行しているインフルエンザなどのウイルスに、気管支や肺に悪影響を及ぼしかねないカビ郡。これらは短時間の間に瞬く間に繁殖してしまいます。

特に洗面台は手洗いが行われる場所であり、感染症の原因となる菌が残っていると、二次感染を引き起こしてしまうかもしれません。湿気、残った水滴などは細菌やウイルスの発生元となり、また繁殖を助長します。

これに加えて、汚れた手で顔や口に触れることで感染症が広がる可能性もあり、洗面所を適切な方法でキレイにしておくことは、健康に暮らすための近道といえ流でしょう。

家族の健康を守るためにも衛生対策を

感染症の予防は何も自分のためだけではありません。

家族や友人が洗面所を利用した際に細菌感染してしまうことを考えてみてください。
普段の掃除を怠ることで、汚れが増え、結果的に感染症が洗面所などで発生してしまうと、その洗面所を利用する人の感染率は必ず高くなってしまいます。

家族単位で洗面所の利用方法やルールを決めておくと、良いですね。

洗面所の汚れの種類

洗面所汚れ

洗面所における汚れの種類は、大きく分けて3種類。
汚れの種類を知るだけでも掃除の役に立つので、ぜひ知識として知っておきましょう。

水あか

洗面台に白い斑点のような汚れはありませんか?その正体こそ「水あか」なのです。
水あかは、水道水に含まれるミネラルが固まったもので、主成分はカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分です。水道水が蒸発するときに残ったこれらのミネラル成分が水あかの正体となります。

水あかはアルカリ性の性質を持つため、酸性の洗剤を使うと効果的。アルカリ性の汚れに対しては反対の酸性の洗剤を使うと互いの性質を打ち消し合い、中和して柔らかくなります。その後、こすると簡単に落とせます。

完全に水あかを防ぐことはできませんが、日常生活で予防することは可能です。例えば、洗面台の水道を利用した後にはねてしまった水滴を拭き取ると、ミネラル分が残らず、水あかができにくくなります。

かび汚れ

水を利用する近くでは、常にかびに気をつけなければいけません。

かびは水を頻繁に利用するところで発生しやすく、一般的に洗面台は蛇口やお風呂に近いので、より一層湿度が高くなり、かびが発生しやすくなります。

また、お湯と水を出している場合、温度差によって結露が生まれてしまいます。洗面台が設置されている場所は扉で密閉されている場合が多く、湿度が逃げにくいため結露がそのままかびの温床となってしまいます。洗面台の下のスペースに、たくさんの物を収納してはいませんか?

換気を意識的に行ったり、洗面台付近の物を減らすことで風通しを良くし、湿気が溜まらないように心掛けることが、かび発生の予防に繋がります。

黒ずみ

黒ずみは手を洗った後に蛇口や洗面所を触った際に付着した手の皮脂や汗が原因で発生してしまいます。手を洗ったつもりでも、意外と手について取れていない汚れは多くあります。その手で触ることで発生源になってしまいます。

また、蓄積したほこりや手や顔を洗った際に飛び散る石鹸カスも黒ずみが発生する原因になります。ほこりはすぐに掃除することができますが、すぐに掃除ができると思って長い時間放置をしてしまうと黒ずみになってしまいます。また、飛び散った石鹸カスも、上で紹介した水あかと混ざることで黒ずみに繋がります。

やはり対処方法としては換気が重要で、意識的に換気を行うことで、温度と湿度を下げることが黒ずみ発生の抑制に繋がります。また、顔や手を洗った後や、ふとした時に汚れや石鹼カスをふき取ることで、抑制に繋がります。

ポイント別の掃除方法を紹介

掃除用具

次にポイント別の具体的な掃除方法を紹介していきます。今回は蛇口・洗面ボウル・鏡の3か所を紹介します。
場所によって汚れの種類や注意する点が異なるので、注意して掃除を行ってください。

蛇口

軽度な汚れに関しては市販の洗剤などで落とせることがほとんどです。また、水あかは酸性の性質を持つため、アルカリ性の性質を持つクエン酸を使って掃除をします。

水200mlに対してクエン酸小さじ1杯を混ぜたクエン酸スプレーを作り、気になる部分にスプレーを吹きかけ10分前後放置します。 そうするとクエン酸スプレーを吹きかけた部分の水あかが柔らかくなり簡単にとれるため、スポンジやブラシを使って落としましょう。

どうしてもクエン酸は洗浄力が弱いため、頑固な汚れなどには効果が薄いかもしれません。何度も使用したり、クエン酸自体の濃度を上げることで、それまで落ちなかった汚れが落ちる場合があります。

それでも汚れが落ちない場合は酸性洗剤を利用しましょう。
ただ、酸性洗剤は強力で、扱いには注意が必要です。手に付着してしまうと炎症などが起こる可能性があるため、利用する際には必ずゴム手袋を装着しましょう。

洗面ボウル

洗面ボウルを綺麗にする際には、スポンジを利用しましょう。
洗剤などを洗面ボウル全体に吹きかけ、傷がつかないよう優しくスポンジで拭きましょう。

水あかなどが気になる場合はクエン酸スプレーを利用し、汚れを落とすことを推奨します。

もし洗面ボウルに黒カビが発生している場合は重曹を使った掃除がおすすめです。
汚れの部分に重曹を付け、10分程度放置した後に歯ブラシなどでこすります。掃除が終わったら水で流し、水あかなどができないようしっかりと拭きましょう。水分が原因で発生するため、再発防止を心掛けることが重要です。

ここでもまずクエン酸スプレーを利用しましょう。 鏡には手や顔を洗った時に飛び散った汚れが付着していることが多いです。水あかになりやすいので、まずはクエン酸スプレーで汚れが落ちるかを試してみましょう。

マイクロファイバークロスを利用することもおすすめです。マイクロファイバークロスは吸水性が高く、細かい繊維を組み合わせた独特の構造のため表面はなめらかにできており、利用した際に傷がつきにくいため鏡の掃除にぴったりの商品です。ホームセンターやスーパー、ネットで購入することが出来ます。

掃除が終わった後は水で洗い流し、タオルなどでしっかりと水分をふき取ってください。最後にアルコールスプレーを利用することもおすすめです。

おわりに

この記事では洗面台をキレイに保つ重要性や、汚れの種類、具体的な場所別の掃除方法を紹介しました。

ほとんどの方が毎日使う洗面所ですが、意外と汚れている場合が多く、その汚れを放置しておくと感染症の温床になってしまう可能性があります。

特に水回りは温床となりやすく、こまめに掃除を行うことが重要です。まずは日常的に始められる、利用後に水滴を拭くことや、換気を行うところから始めましょう。

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